設定もりもり!てんこもり!
北欧神話をベースにしたマイティ・ソーの世界観は、ダークでファンタジーな部分が多い。つまり設定てんこ盛り。
この記事ではその解説をしてみたいと思う。
9つの世界
まずはじめはアスガルドに並ぶ、9つの世界のことだ。地球に伝わる神話とそこに登場する神々は実在し、北欧神話におけるソーたちは宇宙人だった!というのがマーベルの解釈。だから9つの世界とは惑星のことを指していると思われる。
恐らくだがマルチバースではなく、神聖時間軸内にある宇宙のことなので誤解なきよう。
ここ、テストにでます
ユグドラシルとは天の川のように9つの惑星を内包した、大樹のような形の星雲の名前だ。その内包する9つの惑星には名前がある。
ソーの故郷 アスガルド
氷の巨人が跋扈する ヨトゥンヘイム
人型の生物が住む ヴァナヘイム
ダークエルフがいる スヴァルトアールヴヘイム
火の悪魔の住処 ムスペルヘイム
ドワーフが住んでいるムジョルニアの惑星型工房
ニダベリア
マーベルユニバース未登場の妖精の国 アールヴヘイム
北欧神話においての冥府、ヘラのいた星ニヴルヘイム
と主張の激しい星たち。この星間移動は暗黒の魔法及び、ヘイムダルがもつ虹の橋の剣とストームブレイカーが使えるビフレストによって移動できる。
無論、北欧神話にも登場する知識なので知っていると色んな興味を引くだろう。
ウォーリアーズスリーとシフ
アスガルドにはソーとの盟友である4人が出てくる。
まずはじめにウォーリアーズスリーと呼ばれる3人から。
レイピアを使うファンドラル、浅野忠信演じるアジア系なホーガン、大柄なヴォルスタッグだ。
彼らは北欧神話にでてこない原作オリジナルキャラクターとして展開している。
これとは反対に北欧神話に出てくる女性がシフだ。
シフはコミックスにおいても存在している。ヘイムダルの妹であり、アスガルドにいた頃はソーと両想いだったがジェーンに取られてしまったという曰く付き。
北欧神話においては雷神トール(マーベルのソー)の妻、豊穣の女神。畑の実りを表す金髪が美しい女性だと言われている。その髪をロキがイタズラで切り取ったこともある。
ロキのイタズラの話は、オリジナルドラマで出てくるので楽しみにしてて。
セルヴィグの発言
シールドに研究資料を抑えられた後、セルヴィグが興味深いセリフを放った。
「知り合いのガンマ線研究者のところにもシールドが来た。」
これは恐らくブルース・バナーのことである。
というのもブルース・バナーもセルヴィグ博士もガルバー大学に席を置いていることがわかっているためだ。
お前!アイツのツレか!みたいな現実によくある一コマが、誰しも体験できるシーンになった。ほんとボッチに優しい世界。
メガネでハゲの人
シールドがムジョルニアを調査している時に、コールソンと一緒にいたキャラクターがいる。
メガネでハゲ、名前をシットウェルというエリートっぽい御仁。
だが彼にはコールソンにも隠している秘密があり、そのことについてはアベンジャーズがきちんと対処している。
結構ノーマークだった人も多い筈、事実がわかったときに僕は腰を抜かした。それでこのワンシーンはかなりうまく表現できてると関心した。
ポスクレのアレ
今回のポスクレは、ニックフューリーがセルヴィグに調査依頼をしたテッセラクト コズミックキューブだ。
一応言及させてもらうと、ヨトゥンヘイムから奪いロキが使用した古の冬の小箱であり、インフィニティストーンとは全く違う別物。
オーディンが地球に置いて来てしまい、今作ではシールドが保管していた。それを知ったロキはめちゃくちゃ嬉しそうだ。
最後におまけ、元カレのお名前
作中ではドナルド・ブレイクという名前が出てきた。これは所謂イースター・エッグと呼ばれる小ネタだ。
コミックにおいてのドナルド・ブレイクは、ソーがアスガルドから追放された後に転生した姿の名前だ。
アスガルドにいた記憶はなく、右足が不自由な医者として暮らしていたという過去のお話し。
マーベルにはこういった作品愛につまった小ネタを忍ばせる。見つけたときの快感はかなりいい。まるでラブレターだ。抱いてくれ。
こんな感じかな
マーベルは色んな神話を独自解釈し取り入れている。
このブログを見た人は、ジャンルに囚われずMCUを見てほしい。きっと次回作の展開のヒントが或るはずだし、何より見てて楽しめる作品だからだ