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雨の日に見たい映画だわ…キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー

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2011年10月14日日本公開

キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー

 

2011年は今でもファンがいる深夜アニメの放映時だった。

面白い映画があまりなかった2011年だが、根強いファンが今でも推し活しているアニメが多かった。

まず魔法少女まどか★マギカだ。


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キュートな見た目のキャラに反して激重ストーリーな作品。3話でメインヒロインっぽい女の子を敵に食わせたことで、「マミってる」なんて流行語も。

 

それからあの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。


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シュタインズゲートFate/Zero、キルティクラウン

面白さは頭一つ抜けたアニメが豊作だったが、シリアスだったり人間ドラマだったりと、話が重めなものばかりの印象だ。みんな疲れてんな…

 

 

興行収入が低かったMCU5作品目

世界的にも興行収入が低かったキャプテン・アメリカ。日本ではアニメが面白かったり、自然災害やスポーツ界が賑わっていて正直それどころではなかった。

本作品の舞台が第二次世界大戦と言うシビアな所をついていたせいもあってか、あまり映画館へ足を運ぶ人は少なかったようだ。


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だがちゃんとした娯楽作品として形を作っているため、先入観を持って視聴しても楽しめると思う。多分。

 

この映画の見所は、キャプテン・アメリカの精神性のオリジンだ。

他のヒーローたちと比べて地味な能力ではあるが、彼の折れない心の在り方を表現した映画になっている。以下はざっくりとしたあらすじだ。

 

 

 

ざっくりと…あらすじ…だよ?

1940年代、アメリカは第二次世界大戦下の真っ只中。激しい戦時下ということで、一般公募で新たな兵士を募っていた。

そこに小柄な青年スティーブ・ロジャースが列に並んでいた。
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彼の体は病弱で体力もなく、兵士としての適性はないとし、入隊不合格の烙印を押されていた。

 

 

そんな折、出兵を控えていた親友のバッキー・バーンズに連れられて未来技術博覧会に訪れる。
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そこでは若かりしハワード・スタークが重力反転自動車を公開したりと、未来的な技術が展示され賑わっていた。

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だが無論そこにも徴兵センターか設けられていた。

 

 

善良なハゲ現る。

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落ちることはわかっていても、バッキーと同じように自分も兵士として人々を守りたいと強く思ったスティーブは、バッキーの静止を効かずに適性試験を受ける。

 

すると今度はいつもと違い、男が現れた。


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彼の名前はアースキン博士。ドイツからの亡命者である彼はスティーブに「ナチスを殺したいのか?」と問いただす。

「悪党は嫌いです。人種に関係なく」

ただその一念。スティーブは悪党が人を傷つけるのを黙ってみていることができない、ただそれだけで適性試験を5度もうけていたのだ。

 

ティーブの言葉を聞いて、アースキン博士は合格の判子を用紙に押した。

 

ギリギリはげた悪党現る

とある場所でナチス党から分離した研究機関ヒドラの将校であるヨハン・シュミットアーニム・ゾラがある物質を使った新たなエネルギーの研究を勧めていた。

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それはノルウェーのトンスベルグから奪還してきたコズミックキューブ(またはテッセラクト、四次元キューブ)を使った研究だった。


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青白い光を発し、装置からエネルギーの取り出しに成功。ヒドラはあらたな武器を作り上げることになった。

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スーパーソルジャー計画

配属された戦略科学予備軍(SSR)で辛い訓練を受けていたスティーブは、アースキン博士にスーパーソルジャー計画の被験者として選ばれた。
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アースキン博士は超人血清というお薬をドイツで開発していた。だがそのせいで、カルト的な趣向に依存していたシュミットに拉致され、彼にそれを投与した。


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博士いわく、血清はあらゆるものを増幅させる。シュミットは心にある悪を増幅させる結果になり、ヒドラというカルト集団を生んで悪性の限りを尽くす結果になった。

 

だからこそアースキン博士は見定め、良き心を持つティーに超人血清を投与すると決めたのだ。

ティーもそれを承諾、明日に実験をすることになった。

 

 

セクシーな胸板f:id:rkomuta:20220821232808j:image

SSRのエージェント ペギー・カーターハワード・スターク、議員達が眺める中で血清投与の準備が進む。拘束具に繋がれたスティーブは軽口を叩いていた。


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そして実験が始まる。血清を投与されたティー放射線を照射されて呻きの声を上げる。

電力をさらに使っていき、周囲の機材が短絡し始めていく。


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ちょっとした間の後、機械から出てきたのは生まれ変わったスティーブ・ロジャースだった。

 

 

 

俺もこれしてほしい…

アースキン博士の実験は成功した。科学によって強力な兵士を生み出すことができたのだ。

周囲は初の超人兵士誕生を祝っている中、アースキン博士の目に不審な男が目に入る。
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男はジッポライターを弾いて構え、次の瞬間にはそれを押し込んだ。f:id:rkomuta:20220821233757j:image

すると観覧席が爆発。大きな火の手が上がり、破片が飛び散る。恐怖に煽られ周囲が混乱に飲まれていると、男は銃を抜き取って狙いを定めていた。


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騒乱の中で男が放った銃弾がアースキン博士を襲った。

 

かっこよさのかたまりだとおもう

犯人は逃走。兵士たちが彼を追いかける中でスティーブがアースキン博士に駆け寄る。f:id:rkomuta:20220821234220j:image

博士は声すら出せず、真っ直ぐにスティーブを見て胸に指を当てた。f:id:rkomuta:20220821234304j:image

アースキン博士は実験の前に、ティーと約束をしていたのだ。

「どうか、そのままの君でいてくれ。」

血清の作用で増幅した心に呑まれないでほしい、優しく気高い君のままでいてほしいとアースキン博士は望んでいた。

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博士の思いを胸に受け、ティーは本当の意味で生まれ変わった。彼は目先の悪党を絶対に逃したりしない、彼がキャプテン・アメリカだ。

 

 

ここまでがあらすじ

能力に派手さはない分、人間ドラマにフォーカスがあたったストーリーラインな本作品。

ティーブ自身の内面にスポットを当てているので、レッドスカルとの精神性は対をなすようだ。

まるで勧善懲悪の人間ドラマ映画になっている。

 

ど派手好きな映像作品が続いた中で、セピア色な雰囲気のキャプテン・アメリカは雨の日に見るとすこしセンシティブな気分になれそうだ。

無論小ネタも沢山あるのでそれはまた別の記事で。