2008年に公開されたアイアンマン。このアイアンマンシリーズはマーベルシネマティックユニバースを歩くためのヲタクのしおりのようなものです。
スタジオ側から落としていたパン屑を拾っていると、今でこそわかる大いなる発見があり、現在公開されている映画との繋がりとして機能しているので本当にスゲェなと思う次第です。
という事でこの記事はアイアンマンを楽しむために色んな伏線などを紹介しようと思います。
「御託はいいからまとめて話しろよ!」
そんな人のために箇条書きにしておくので、それを見てどうぞ。
・本当にいるんだよ!テンリングス!
・監督がちょい役として登場してるんだよ!
・ウォーマシンもいるんだよ!
・マーベルの世界観をちゃんと繋げてるよ!シールド!
です。以下はその解説ですのでよろしくどうぞ!
・本当にいるんだよ!テンリングス!
原作においてのテンリングスはトニー・スタークのライバルとして登場するマンダリンの組織。
魔法の指輪テンリングスからなぞらえた名前になっています。
ですが今作に登場したのはまるで違い、アラブ系の男性が率いる武装テロリスト「テンリングス」が登場しました。どこかで見たようなフォルム…
というのも現実世界ではイスラム過激派などによるテロ行為が世界を震撼させていました。
2001年9.11同時多発テロ。それに付随するテロ活動は当時の世界情勢的にも記憶に新しく、映画内に置いては原作と違った組織として独立したイメージを確立させていました。
あっけらかんとした終わり方なうえに、原作のような魔法の指輪を使う中国人ボスが出てくるわけでもない。
今作のヴィランはアイアンモンガー=オバディアで終幕。テンリングス、そのボスたるマンダリンは名前すら出ずに次回作まで待たれるということになったのです。未だに世界には敵がいるという匂わせを残す結果となりました。
今でこそ考えたら指輪を使うサノスと被り、絶対無比の強力なヴィランとして出したいのなら、マンダリンの登場は取っておいた事は英断といえるのでは。
・監督がちょい役として登場してるんだよ!
今作からアイアンマンシリーズの監督として就任したジョン・ファヴロー氏は、ハッピー・ホーガンとしてマーベルスタジオ制作のアイアンマン、スパイダーマン、アベンジャーズエンドゲームに出演、制作側としてアベンジャーズシリーズにも携わっていました。
インフィニティサーガにおいては俳優としても製作側としてもなくてはならない人物と言えます。
因みに現在ではディズニー+オリジナル作品
「マンダロリアン」
「ボバ・フェット」
の監督しても活躍していますので良ければそちらもどうぞ。
話は変わり、ハッピーというキャラクターは原作内に登場しています。
アイアンマンスーツを着たり、ペッパーと恋仲だったりとしていたらしいですが、映像作品ではそんなややこしい話はなく、トニー・スタークにとっては気を許せるキャラクターとして登場。
スタークの道行を見届け、ピーターの行く末を見守っています。
・ウォーマシンもいるんだよ!
ヒーローになくてはならないのはサイドキック。頼れる相棒がいたりするものですが、今作内でもその匂わせは充分にありました。
それがテレンス・ハワード氏が演じるジェームズローディー大佐です。無論原作においてもキャラクターはおり、そのヒーロー名はウォーマシンという名前。
同作品内でもアイアンマンマーク2を見た時には
「またの機会だな。」
なんて捨て台詞を吐いて、しっかり次回作を匂わせていましたよ。
・マーベルの世界観をちゃんと繋げてるよ!シールド!
まず一人目を紹介させていただくのは、トニー・スタークが帰還して以降、幾度となくコンタクトを取ろうとした男「フィル・コールソン」である。
戦略国土調停補強配備局と呼ばれる組織に所属している彼は、公的組織群とは独立していると言っていましたね。
英文的にも謎めいた組織としてストーリーに介入してくるキャラクターで、何をするのかなぁ…と考えていると映画の最後で
「我々はシールドです。」
と原作ファンを煽る締めくくりとして映画内から退場していきました。
実はこのキャラクター、原作にはおらず、映画オリジナル。それ故に原作ファンをだまくらかし、最後には耳馴染み深いシールドとしての存在を知らしめる役割を担っていたのです。其のかいあって人気沸騰、原作に逆輸入されました。
所謂サプライズ、そしてオタクファンサはまだ続きます。
スタッフロールの後、自宅に帰ってきたスタークの前にはある人物が立っていたのです。
それがフィル・コールソン。
画面いっぱいに現れた彼は、スクリーンの前にいるファン達に宣言するようなセリフを。
「 アベンジャーズの話をしにきた。」
これによりインフィニティサーガ、長く続くアベンジャーズの話が始まるのです。
原作においては同名のキャラクター、ニック・フューリー将軍が登場している。そのモデルとしているのが今作のサミュエルジャクソンその人だ。
キャスティング以前に刊行されたアルティメッツというマーベルコミックに登場しており、けして映画が決まったからコミック化されたわけではないようです。
今後登場するキャラクター達も、アルティメッツをモデルにしているような造形だったりする。
もしよければネットで検索してみてほしいですね。
マーベル世界に置いて、なくてはならない存在の登場によりファンは歓喜していました。
クオリティをそのままに、一体どんな作品が見られるのかと期待が評価に変わった本作品。
これから長い時間をかけて構成するプロットを、どうか楽しんで頂きたいです。