アイアンマン
2008年9/27日本公開
マーベルシネマティックユニバース(MCU)としてのシリーズ初作品。今でこそ繋がる伏線がもりもり、サブスクがある今でこそ追いかけたい映画です!
・どのアメコミ原作とも違う作品に
公開当初は全くのノーマークだった人も多い筈。スパイダーマン、ハルク、スーパーマンとバットマン。各アメコミ原作の劇場公開作品が多数ある中での今作は、今ではお馴染みのポストクレジットでその毛色を全く違ったものにした作品です。
「アベンジャーズの話がしたい」
地上波放送で見たときはこのポストクレジットはガッツリカット。事の重大さをわかっていなかった日本人はありきたりな後つなぎと判断したんでしょう。もったいな。
・ざっくりとしたストーリー
兵器産業の社長、「死の商人」と呼ばれていた大金持ちトニー・スタークはアメリカ軍への営業後、何者かに襲撃にあい、拉致監禁されてしまいます。
気がつくと汚らしい洞窟の中でホーインセンという男と共に幽閉され、胸にはケーブルが繋がれ車のバッテリーまで続いていました。
スタークの胸には自身が開発した兵器の破片が埋まっており、磁石がその破片を心臓に向かうのを抑えているという話。
二人を拉致したアラブ系ハゲ達は、彼らに軍に売り込んだ兵器を作れと脅迫します。
ハゲを筆頭にした組織の名前は「テンリングス」。テロ組織です。
自身が積み重ねた業と死体の山。それに苦しむ人達がいると感じたスタークは、インセンと共に洞穴でのプランを実行します。
胸には磁石を生み出し続けるアークリアクターを開発し、それをエネルギー源としたスーツを作り出します。
それが十年にわたって進化し続ける元祖
アイアンマンマーク1です。
・辛いね
インセンを亡くし、なんとか脱出に成功したスタークは親友である兵器開発部の偉い人ジェームズローディー大佐に救出されます。
帰ってきたスタークは兵器開発、その輸出をストップすると宣言し世間を賑わせることに。
だが父の右腕だったオバディアの計略と、砂漠にほり出したままのスーツが物語に波乱を呼び込むことに…
・同時期に公開されたダークナイトとの真っ向勝負
クリストファー・ノーラン監督のアメコミ映画「ダークナイト」が同年に公開されていました。
故ヒース・レジャーの怪演光る悪役ジョーカーがこの映画の評価を格上げしてる作品です。今尚根強いファンもいる中で、公開当初はかなり話題になっていました。
かっこよい…今までのジョーカーのコミカルさを拭い去り、どこにでもいる誰かが突然狂って愉快犯になる、そんな恐怖感をスクリーンからぶつけられた感覚はなかなか忘れられません。
後は崖の上のポニョとか、ハンコック、アイ・アム・レジェンド、レッドクリフ、ハリソン・フォードが何十年ぶりに同役で復帰したインディ・ジョーンズなどなど、映画業界豊作な年だったと僕は思っています。
しかし、なんでこんな話を持ち上げたかというと
アイアンマンはそういう良作品に埋もれてしまったのですよ!
・話題に埋もれてしまったのよ…
日本では馴染みの薄いスーパーヒーロー系作品も相まって、2008年度日本映画ランキングでは50位以下。
花より男子ファイナルとか良質邦画に蹴落とされ、ちょっと質のいいSF映画くらいの話題性でしたし、友達との会話にすら上がっていませんでした。
ですが海外ではそうならなかったのです。
全世界興行収入ランキング五位!!
世界的に有名なビジュアルノベル原作というのもあってか、海外では高ランカーとして鎮座していました。
その上であのポスクレジットは、オタク目線なら興奮を御しきれなかったことでしょうね。ですが馴染みのないアメコミ映画は日本では2008年の段階ではあまり評価されなかったことです…
・こっからよこっから!
アイアンマンとしてのオリジン作品を確立した本作品は、インフィニティサーガとしての一作目。世界的な成功を収めた要因は多種あります。
演出の良さ、CGの映像美、ロバート・ダウニーJrの演技。いっぱいあります。でもやはりこの映画の良さは匂わせにあります!
紹介したい気持ちはやまやまですが、それは長くなりそうなので別途記事にすると思いますので良かったら見てやって下さい。
・お家時間を増やしたい、増えそうなあなたに
サブスクが流行っている今でこそ追いかけやすいマーベルシリーズ。見たいけど長いな…っと思ってるそんなあなたの起爆剤となればいいなと思ってます。
長い道のりを楽しんで。