アメコミヒストリー

マーベル振り返ったり考察したり

アーマーウォーズの先触れ 3D元年に公開されたアイアンマン2

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2010年6月11日日本公開

アイアンマン2

 

メガヒットモンスターから2年

 

日本円にして670億円のメガヒットモンスターとなったアイアンマンから2年後に公開された本作品。

「シリーズ物は一番目が1番面白い」

そんなジンクスは今でも健在だが、アイアンマン2興行収入は710億円を記録している。製作費もアイアンマンマネーで1.3割増し、豪華さは2倍増しになってスクリーンに戻ってきた。

日本映画ランキングはまだまだ低いままでいたが、外国映画産業においてはかなりの成功を収めている。本作品も例に漏れず成功した。

 

その頃日本は

やはり人気は据え置きで、日本での認知度はまだ低い。


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日本では3D元年がきた!と言われており、映画業界に3D映画の波が来ていた。

2009年ののアバターに続いて、ジョニー・デップ主演のアリスインワンダーランド、ソウ、バイオハザードなどの3D映画が公開されていた。トイ・ストーリー3や、インセプション、怪盗グルーの公開も本年である。

ハリーポッターシリーズも2編構成である最終章のPart1が公開した。

今では残り火しか感じない3D映画の普及が盛んだった。

 

邦画は踊る大捜査線の新作、宇宙戦艦ヤマトの実写映画、アカデミー賞を受賞した十三人の刺客も。3D公開をしなかった本作はインパクトが薄かったのか、他の映画の話題性に飲まれる結果に終わった。

 

金曜ロードショーで見るアイアンマンは、高校一年になった僕からは格好いい金持ちの映画をまたやるのかくらい。日本で旋風を巻き起こすまで後2年だ。

 

アベンジャーズ一期生にはならず


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インクレディブルハルクから見ると話のストーリー展開的には彼がアベンジャーズに入った、と思われがちになるがそうではない。

正式な国のプログラムだけに、適正試験があるようだ。この映画ではそれにちゃんとした理由があり、彼もまたそれを承諾している。

 

ネタバレ感想記事ではないので映画を見てほしい。個々の部分はかなり大事だ。

劇場公開が控えるブラック・パンサー ワカンダフォーエバの伏線もあるので視聴して欲しい。

 

現時ではもうメンバーが揃っている。僕はアース616のイルミナティをスクリーンでみたい。


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ストーリーをざっくりだよ

トニー・スタークがアイアンモンガーを撃退し、記者会見で自身がスーツを着用したアイアンマンと公表してから半年が経過した。

全世界で取り巻く状況が変わる中で、スタークインダストリーズはスタークのゴリ押しでスタークエキスポを開催した。


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日本万博のアメリカ版アメリカ科学産業を代表し、あとに続いて色んな企業が参加、発表するのが目的だ。科学と後年に続く未来を託す、そんなイメージをトニー・スタークの父、故ハワード・スタークのメッセージを添えて開会を宣言した。

 

だが舞台袖に消えるスタークの顔は今までとは違って、何かに急き立てられるような面持ちだった。

 

お国として
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エキスポから退場した後、スタークはスターン上議委員から直々に審問会へ召喚される。

というのもアメリカ国内にスーパーテクノロジーのアイアンマンが国民の手にある事を問題だ。差し出せ。という割と筋が通った言い分だ。

 

他にも参集された人がいる。

まず技術解説として軍との契約関係にあるハマー社のジャスティン・ハマー氏。f:id:rkomuta:20220814085807j:image 

それからトニーの友人のジェームズローディーだ。

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だが無論、トニーは証言台で反論する。他国で行われたアイアンマンを模造した失敗作の実験映像を、会場のスクリーンで見せ黙らせる。

 

後に残せるもの

実はスターク自身が開発した小型アークリアクターの破損によって、血液汚染されていた。
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緑色のスムージーを一日2リットルほど飲むと緩和されるが根治治療には至らない。胸のリアクターが無ければ死ぬが、使い続けても死んでしまうという状況だった。

 

 

許してやって

死期を感じているスタークの行動はいつもより、より一層目立つものになっていくが、ペッパーにそれを話すことはできずにいた。

だが何かを残したかったトニーはペッパーを社長へ昇進させ、自身は退任することになった。

 

社長を委任する書類を持ってきた法務部のナタリーラッシュマンに色目が出たスタークは、彼女を助手に選んだ。無断で。

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エッ!!イーロン・マスク!?

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スタークも出資しているレース会場に赴けば、やはり色んな注目を浴びることに。

そして予測を飛び抜けて、自社出資のレースマシンへ勝手に乗り込む事態に。

だがスタークには知る由もない脅威が迫る。

 

技術って誰でも使えるよね

レースマシンでサーキットを駆け抜けるスタークの前に、男が立ち塞がる。f:id:rkomuta:20220814092102j:image

まるでギブスのような機械を取り付けた男の胸に、スタークが小型化したアークリアクターと同じものが。接続された鞭が青白く光っている。

 

その鞭を振るい、時速300キロオーバーのレースマシンを斬り捌く。鞭より肩が心配になる。

 

みんな大好きマーク5

スタークは強襲に会うも、ペッパーとハッピーによってスーツケースを受け取る。

単独でスーツを装備できるマーク5を使って、男を退けた。
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「お前の負けだ!」

男は捨て台詞と共に、警察とドナドナされる。

 

唯一無二の技術だと思っていたアークリアクターが、素知らぬ男によって作られたのだ。この事実が世界と、なによりスタークの危機感を高めることになった。

 

 

スカヨハは綺麗。トイレ事情も濾過されて綺麗。


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体調が悪くなり続け、絶望の縁に追いやられていたスターク。彼の相談にナタリーは

「好きな事をします。大事な人と。」

と口添えする。これが良くなかった。

 

スタークは自身のバースデーパーティにアイアンマンスーツを着込んで参上。乱痴気騒ぎになってペッパーの静止すら効かない状況に。

 

だがそこに、マーク2を来たジェームズローディーが現れる。

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彼はスタークを倒し、スーツをアメリカ軍に持ち去ってしまう。

 

 

全部を失って夕暮れ


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ペッパーの信頼を失い、スーツを持ち去って消えるローディー。全てを失った、というよりは不器用に押し付けたスタークは、黄昏を浴びながら甘いドーナツを頬張っていた。

そんなときに声がかかる。


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シールドの面々。ニックフューリー、そしてナタリーラッシュマンことナターシャ・ロマノフ。ブラックウィドウだ。

 

スタークの体に起こった中毒症状を知っていたニックはスタークに緩和剤を注射、シールド創設メンバーのハワード・スタークが残した物を渡して消えた。

 

なんだかんだと父親

父がイメージしていたスタークエキスポの模型が、分子構成に似ている事がわかる。スタークは死中に活路を見出し、父が託してくれた思いが愛情だと理解した。

 

そんな中でローディーはハマーにマーク2のアップグレードを委託していた。
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アメリカ軍にスーパーテクノロジーが参入することになる。

 

だがハマーはスタークを襲ったロシア人のイワンを匿っていた。イワンの父はハワード・スタークと仕事仲間であり、その息子であるスタークを憎んでいるのだ。

 

スタークエキスポにいってみたいf:id:rkomuta:20220814094938j:image 

エキスポにてハマー社は新作の軍用ドローンと共に、ウォーマシンとして生まれ変わったジェームズローディーを公表した。

だがハマーに手助けをしていたイワンは、ドローンとウォーマシンを使い意趣返しを図っている。何事もなく終わるはずがない。


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スケール変わらず、スーツの魅力爆発。世界観を広げるラストが最高。

ど派手な爆発シーンにスーツをアクションの豊富さ。パワーアップしたアイアンマンを安定して演出している。

 

だがどのMCUにも言えるが、世界観が作中ではあまり広げず、次の展開を期待させるラストが魅力だ。

オーバーテクノロジーが世界に少しづつ流れ出るなかで、今回のポストクレジットは神話性に溢れるものだった。

 

予備知識がないというのは伏線を取りこぼすことになるが、逆に言えば展開を楽しめるということだ。

純粋に作品として楽しんでるうちに気になる箇所を見つけて追いかける。

そんなシリーズとして始まったアイアンマンの続編は本当にエキセントリックだ。

 

とここまでがあらすじ。いろんな小ネタについてはまた次の記事にしたいと思う。


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