僕はよく翻訳されたアメコミを読む。
ヴィレッジヴァンガードでたまたま手に取ったのがきっかけで購読を続けている。
漫画と違ってフルカラーで大判、絵柄も現実に寄せていてリアリティがあり、ワンピースなどとは全く違う毛色ですぐにのめり込んだ。なぜなら僕は出回っている漫画に、ちょっとだけ飽きていたからだ。
・何が手に取りやすいのかって聞かれることが多い。
直感で決めてほしい(切実)
「マーベルどれから見た方がいいのー?」なんて聞いてくる人が多い。その質問にはアイアンマンかアベンジャーズを紹介する人が多数派だと思うけど、僕はだいたい気になった映画から見るべきだと答えている。
推しを作り、掘り下げるのが楽しいのであって、なにも見ず気になっただけでは集中力がついてこないのは当たり前だ。
エンドゲームがマーベル始めになっている人が多いのは、そういうことなんだと僕は思っている。
と、言うことでMCUで原案となってそうなアメコミを紹介したい。興味の起爆剤になれば、ヲタク本望に尽きる。
・結構エグい展開が多い シビル・ウォー
キャプテン・アメリカ シビル・ウォーの原案だ。
映画ではアベンジャーズの活動被害の反感から、国連から協定を提案。賛成派と反対派に意見が割れる中、スティーブの友人バッキーにテロ行為の濡れ衣がかけられる。
捜査機関や軍に追われる友人を守るためにキャプテン・アメリカは、協定賛成派のアイアンマンに挑む。お互いに有志を募り、総勢12人のヒーローが枝を分かつ話だった。
だが原作のシビル・ウォーはそれどころではない。
・あらすじ
若手ヒーローチームが起こした悲劇によって、超人の統制を求める声が高まった。
米国政府はそれを受けて超人登録法を可決。ヒーロー活動をするにはマスクを脱ぎ、正体を晒して政府に登録しなければならず、背けば逮捕されることになる。
ヒーロー同士では意見が別れ、敵愾心が生まれ始めた。
超人登録法に意欲的なアイアンマンは、賛成派筆頭として半ば強引に活動。ヒーローを統制しようと賛成派ヒーロー達を率いて奔走していた。
統制を危ぶみ自由を愛するキャプテンアメリカは、
未登録ヒーローを捕らえるための部隊ストライクフォースと賛成派ヒーローから逃げつつ反対派を募る。
派閥が生んだ混乱の中でもヒーロー活動がやまず、各所でヒーロー同士が激突し、さらなる被害が生まていた。
痺れを切らしたアイアンマンは反対派の根城に突入。キャプテン・アメリカの自由の信念とアイアンマンの正しすぎる正義感。色の違う膨れ上がった想いは、ついに正面衝突してしまう。
・数がエグい
そもそも歴史の長い漫画なだけにヒーローの数もかなり膨大だ。大判の見開きいっぱいにヒーロー同士のエグい同士討ちが見どころ。
方法を選ばないバットマン味がやたら出るアイアンマン。そこから生まれる悲劇は数知れず、特にスパイダーマンは悲しい結末を生んでしまうことに…
・スパイダーマン:ワン・モア・デイ
多分、スパイダーマンノーウェイホームの原案とも言われる本作品。
現地アメリカでは相当話題になった問題作。ピーター・パーカーが好きな人は悲しすぎて声も出ないほど辛くなるだろう。
因みに派手な戦闘シーンは殆ど無い。ピーターの限られた選択肢がそれに代わる見所だ。辛い。
・あらすじ
正体を世間に明かしたことでピーターは宿敵達に命を狙われることに。ブルズアイがピーターを狙って引き金を引いた時、銃弾が貫いたのはメイおばさんだった。
瀕死の状態になったメイおばさんを救うため、アイアンマンであるトニー・スタークの元を訪れるが超人登録法で遺恨が残ったままだった為に突き返されてしまう。
唯一中立だったドクター・ストレンジに助けを求めるが…
・等身大ヒーローの最上級苦難
親愛なる隣人として活動するスパイダーマンは、能力を除くと僕らとさほど変わらない。
だから1ページめくるごとに、彼の痛みが火の玉ストレートで目に焼き付いてしまう。裏表紙なんて辛さの塊だ。
実写映画 アメイジングスパイダーマンのラストシーンに感動した人はこの本を手にとってみることをおすすめする。
とまぁこんな感じ。
まだ沢山紹介したいが、割とシビル・ウォーのネタバレが含まれるのでここらでとめておきます。
秋の夜長、小説よりも漫画派な人は少し値は張るが読んでみてはどうか。