10月といえばハロウィンだが、みんなは一体どんな映画を見ているだろうか。
僕は基本的には怖いものみたさで何でも見るドMだが、そのおかげで割りと面を食らうことが多い。
なので本記事ではそんな映画をおすそ分けしたいと思う。暇なら見るよろし。飛ぶぞ。
・無言の圧力が一番のホラー
ウィリーズワンダーランド
僕は最初「あの人形が襲ってくる…ゲーム原作の…ホラー映画なんだっけ…」とAmazonPrimeを彷徨っていた。そんなときに見つけたのがこのウィリーズワンダーランドだ。
内容は正直ありきたりっちゃありきたりなので割愛する。だが絵面よし、ボケよし、ニコラス・ケイジよしの個人的三冠を果たしているのでわりと面白かった。
・拳でしか語らないニコラス・ケイジ
ニコラス・ケイジが演じるキャラクターは終始一貫、人語を話さない背中で語る系おじさん。少しも喋らないので吹き替え配役が空欄だ。
個人的には大塚明夫ボイスを求めて本作を視聴、最後まで期待を持っていたが最後まで喋らなかった。
喋らないため名前すら判明することなく映画は終了する。
そんな事を不快に思わないのは、一重にニコラス・ケイジだからだろうか。
・可愛らしいアニマトロニクスが立ち向かうニコラス・ケイジという暴力
作中の主人公と言っても差し支えのない、可愛らしい人形達。愛らしさと残酷さを兼ね備え人間を襲う悪魔のような彼らを、それ以上の残酷さで打ちのめす無言のニコラス・ケイジが見どころだ。ある意味ではケイジこそがホラーなのかもしれない。
僕のお気に入りのキャラクターはゴリラのガスさん。
用を足しているニコラス・ケイジさんを襲う狡猾さ、大便器を使ったトリッキーさで翻弄するゴリラのガスさん。
頭脳と腕力と恐怖のミルフィーユで襲いかかるが、清掃備品のラバーカップで残酷に殺された。ザコカワイイ。
B級とは言い難い映画だが、ラストは予想していた方向に裏切られる。暇つぶしに丁度いいので、ピザのお供にでもどうぞ。
因みに僕が間違えていた映画はFive Nights at Freddy'sだ。まだ公開されなかったが、最近プロジェクトに動きがあったようだ。楽しみ。
・新しいホラーアイコン
マリグナント 狂暴な悪夢
イカすパッケージに見惚れたのとジェームズ・ワン監督の作品になるマリグナントは、予告編が出てきてから気になっていた映画だ。
ソウ、死霊館シリーズ、インシディアスシリーズ、ワイルド・スピードスカイミッション、そしてアクアマンを努めた売れっ子監督がメガホンを取っている。
かなり強烈なグロ描写と新しいキャラクター像が目に焼き付く映画だった。
・夢と現実の曖昧さに狂わされる
主人公のマディソンは人を殺す夢に悩まされていたが、現実ではそれを裏打ちするように死体が発見される。
勿論マディソンは人殺しをした覚えはないが、実際に殺人事件は起きている。辛く悲しい思いと出来事を結びつけるのは異形の殺人鬼「ガブリエル」だ。
実際に存在するガブリエルの犯行を、何故マディソンが夢に見るのか。どこまでざ夢で現実なのか。驚きの展開がラストに詰まって押し寄せる、ジェットコースタームービーだ。
・ホラー映画界のアメコミヒーロー「ガブリエル」
腕と足の関節は逆に曲がり、電波を操る能力と人の領域を超えた力にスピード。まるでスーパーヒーローのような動きで、人を死に追いやる怪物が本作の目玉。彼の出生からアクションに至るまで、目の離しどころがまるでない。
油断も隙もあったもんじゃない映画だ、刺激の足りない夜に見ることをオススメする。